クラウドファンディングによる図書館の資金調達事例

カレントアウェアネスで「クラウドファンディングによる図書館の資金調達」の記事を書きました。今回はそのなかで触れられなかった事例について紹介します。

学校図書館のパフォーマンス力を上げるイベントを開催したい!は、あと6日で、約23人からの協力がないと支援が届きません。ひとりでも多くの方に広めてください! - Readyfor #学校図書館団体SLiiiC https://readyfor.jp/projects/sliiicswc2018

サマーワークキャンプを実施するためのクラウドファンディングです。実施団体は、学校図書館の勉強会を定期的に開いている団体SLiiiCです。

 

京都古文化保存協会、クラウドファンディングによる寄附金募集サイトを開設 | カレントアウェアネス・ポータル http://current.ndl.go.jp/node/35812

独自にクラウドファンディングのサイトを作成している事例です。サポーターとして登録することで継続して支援ができ、また目標額に達しなくとも寄付されます。返礼品についての記述はありません。実施団体は、京都古文化保存会です。

 

大阪府島本町とエフバイジーふるさと納税制度を活用したガバメントクラウドファンディングで提携、同時に3つのプロジェクトを開始 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000027837.html

ふるさと納税で用途を選択する際に、図書館への寄贈が選択できる仕組みです。この場合は、寄付金が目標額に達しなくとも寄付されます。実施団体は、島本町大阪府)です。

 

地元女性たちが運営する指宿市立図書館、クラウドファンディングで日本最高額の1000万円達成 https://www.huffingtonpost.jp/2017/07/17/ibusuki_n_17507738.html

 ブックカフェ(移動図書館)を運航するために実施されたクラウドファンディングです。実施団体は、NPO法人そらまめの会です。

 

全国の図書館へ!童謡教科書寄贈のためのクラウドファンディング - NPO法人日本国際童謡館のプレスリリース https://www.value-press.com/pressrelease/196530

 図書館へ童謡の教科書を寄贈するために実施されたクラウドファンディングです。実施団体は、NPO法人日本国際童謡館です。

 

記事では、館種に着目して図書館の設置団体が実施したと確認できた事例についてまとめました。今回はそれ以外の事例についてまとめました。

クラウドファンディングは、いくつか方式があります。具体的には、1.投資型、2.ファンド型、3.株式型、4.購入型、5.寄付型です。1~3は投資目的で行われリターンはお金です。4~5は寄付目的で行われ、リターンはサンクスメールや氏名の掲示、商品などです。これまでの事例では4や5が多くみられました。

図書館はお金を生み出すのが難しいサービスのため、大谷図書館の事例で言及されていたような”図書館があることに意義を感じてくれている”ことが成立の要素だといえます。