図書館員のための文献リスト

図書館で働いているけれど、まだ司書資格は取得していないという人はそれなりにいると思います。また、司書資格は取得したけれどそれはかなり昔のことで、図書館に異動になったという方もいらっしゃるかと思います。この記事は、「図書館についてある程度は知っているけどもっと知りたい」「最近の図書館について知りたい」「図書館のことをあらためて勉強したい」という人におすすめの本などについて紹介したいと思います。随時追加予定です。

 

【最近の図書館について】

図書館情報学を学ぶ人のために

図書館情報学を学ぶ人のために

 

 

図書館情報学 第二版

図書館情報学 第二版

 
ささえあう図書館 「社会装置」としての新たなモデルと役割 (ライブラリーぶっくす)

ささえあう図書館 「社会装置」としての新たなモデルと役割 (ライブラリーぶっくす)

 

 

 【これからの図書館サービス】

「図書館海援隊」の活動について:文部科学省

 

CA1818 - 研究データ共有時代における図書館の新たな役割:研究データマネジメントとデータキュレーション / 池内有為 | カレントアウェアネス・ポータル http://current.ndl.go.jp/ca1818

 

横浜市立旭図書館、「よみがえる昭和の街並み 旭区風景写真アーカイブ」を公開 | カレントアウェアネス・ポータル http://current.ndl.go.jp/node/33678

 

第3回CODHセミナー 人文学でのDOI活用 〜研究データや所蔵品など研究資源へのDOI付与〜 | 人文学オープンデータ共同利用センター

 

メタデータとウェブサービス (わかる! 図書館情報学シリーズ 3)

メタ データとウェブサービス (わかる! 図書館情報学シリーズ 3)

 

 

情報の評価とコレクション形成 (わかる! 図書館情報学シリーズ 2)

情報の評価とコレクション形成 (わかる! 図書館情報学シリーズ 2)

 

 

【図書館の資金調達】

東京藝術大学附属図書館、クラシックSPレコードを救うための支援金をネットで募集開始 | カレントアウェアネス・ポータル http://current.ndl.go.jp/node/33091

 

筑波大学附属図書館、良質な本を充分に揃えるための支援金をネットで募集開始 | カレントアウェアネス・ポータル http://current.ndl.go.jp/node/33344

 

陸前高田市の空っぽの図書室を本でいっぱいにしようプロジェクト」など、クラウドファンディングサービス「READYFOR?」の「READYFOR OF THE YEAR 2015」で部門賞を受賞 | カレントアウェアネス・ポータル http://current.ndl.go.jp/node/30516

 

 

【図書館の使い方】

 

図書館「超」活用術 最高の「知的空間」で、本物の思考力を身につける
 

 

図書館徹底活用術

図書館徹底活用術

 

 

【図書館の広報】

 

 ライブラリー・リソース・ガイド(LRG) 第12号 | Fujisan.co.jpの雑誌・定期購読 http://www.fujisan.co.jp/product/1281695255/b/1226802/ 

 

 

 

【事例紹介】

 

図書館実践事例集 ~人・まち・社会を育む情報拠点を目指して~:文部科学省

 

「本の寺子屋」が地方を創る 塩尻市立図書館の挑戦

「本の寺子屋」が地方を創る 塩尻市立図書館の挑戦

 

 

拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう

拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう

 

 

名古屋市の1区1館計画がたどった道―図書館先進地の誕生とその後

名古屋市の1区1館計画がたどった道―図書館先進地の誕生とその後

 

 

 

「よろず相談」はじめました

図書館見学した際に、司書がおらずただ本を並べただけの図書館を目にすることが何度かありました。そうした図書館へ役に立てる方法はないか考えた結果、図書館に関する相談にのるための「よろず相談」をはじめました。初回は無料です。ENTYというサービスを使用して決済しますので、クレジットカード情報などは私には渡りませんし、業務上知り得たことは業務以外で使用いたしません。このブログでは、簡単な経緯について述べます。

 

自分の経歴を活かして、図書館へ貢献することが何かできないか、長らく考えておりました。もちろん、研究成果を通じて図書館情報学の一助となり、結果として図書館に貢献することは継続して行きたいと考えておりますし、それが本分だと考えています。しかし、それでは、いまどこかで困っている人にすぐ役に立つことはなかなか難しいと思います。

 

そこで、まずは「相談にのることが出来ます」という看板を掲げることでなにか貢献できることがあるのではないかと考えました。需要があるかどうかわからないですし、こうした相談は信頼と実績があってこその事業だと思います。そのため、いま私が既に仕事としている教員としての仕事(課題レポートに関する相談)と、やったことのある仕事(ウェブサイト作成に関する相談)も併せて募集することにしました。

 

それぞれの相談は月に一度程度を想定しています。もしそれ以上をご希望の場合や、短期間に集中してお願いしたいと言った場合には、個別にお知らせください。

査読論文をオープンアクセスにする

 先日、論文が載録されたので機関リポジトリでオープンアクセスにしようと思い、手続きを行っています。オープンアクセスというとピンとこない人もいると思いますので、簡単に解説して手続きについてもメモ代わりに記事を書きたいと思います。

 

  • オープンアクセスとはなにか

オープンアクセス(以下、OA)とは、

学術論文や学術雑誌の掲載記事が、インターネットを通じて誰でも自由に閲覧できること。 

コトバンクより引用

であり、通常は有料で購入されている学術雑誌を無料で閲覧できるようにしましょうという考え方や、状態を表す言葉です。

 背景としては、学術雑誌は代替がしにくいものであるため、市場原理が働かず特定の出版社による独占状態によって値段の高騰が原因として挙げられます*1。値段が高ければ限られた一部の人しか研究成果を閲覧することができません。そこで、無料で誰でも自由に閲覧できるようにしましょうという考えが生まれました。

  • OAの方法

では実際にOAしようと思った時には、どのような方法があるのでしょうか。その方法は以下の2点に分けられます。

OA を実現する方法はふたつある。グリーン OA とゴールド OA である。前者は、著者が自身の HP や所属する学術・研究機関のリポジトリなどで論文のアクセプト原稿を公開するという方法、後者は査読つき OA ジャーナルで論文を出版するという方法である。

商業出版社のオープン・アクセス戦略より引用

まとめると、グリーンOAは自分で公開、ゴールドOAは雑誌がOA*2ということです。今回はグリーンOAのなかでも所属機関のリポジトリで公開する方法について書きます。

 大学等の所属機関のリポジトリを特に機関リポジトリといいます。現在は学術雑誌の多くが有料で公開されているため、まずは機関リポジトリについて書き、次に有料の学術雑誌を機関リポジトリでOAにするための注意点等について書きます。

 機関リポジトリとは、主に大学が提供している論文やデータを公開するためのポータルサイトのことです。代表例としては、以下の機関リポジトリが挙げられます。

  1. 筑波大学つくばリポジトリ(Tulips-R)
  2. 千葉大学千葉大学学術成果リポジトリ CURATOR
  3. お茶の水女子大学TeaPot:お茶の水女子大学 教育・研究成果コレクション

 その他、コンソーシアムを組んで機関リポジトリを運営している大学など様々あります。上記の機関リポジトリをいくつか見てもらうとわかりますが、機関リポジトリに掲載されているのは、論文だけではなく博士論文やデータ、図書等も含まれています。

 大学であれば半永久的に存在する機関であり、論文等のデータも半永久的に公開し続けられるであろうこと、掲載されている論文等にウィルスが含まれていないであろうことがメリットとして挙げられます*3。今回は私が大学に所属していることもあり、機関リポジトリによるOAを選びました*4

  • OAの注意点

 ではOAにあたっては何に注意する必要があるのでしょうか。それは著作権の帰属問題です。著作物の原則は、著作者(筆者)に著作権があるのが通常ですが、学術論文ではそうではない場合があります。

本誌に掲載されるすべての論文等の著作権は本学
会に帰属する。
 ただし,著者は自分の論文等を複製,翻訳,翻
案等の形で利用することができる。論文等の全部
あるいは大部分を他の著作物(ウェブページへの
掲載を含む)に利用する場合は,その旨を編集委
員会に申し出ると共に,出典を明記する。

日本図書館情報学会投稿規定より引用

 論文の著作権に関して、それぞれの学会がどのように定めているのかを知るための手段として、学協会著作権ポリシーデータベース(以下、SCPJ)があります。例えば、日本図書館情報学会の情報を見てみると、以下のように定められています。

 出版社版の利用
出版社版を利用可能です
公開場所
著作者個人のWebサイト
機関リポジトリ
公開条件
出典表示を行うこと
猶予期間を遵守すること (5年)
事前に照会を行うこと
出版社版の使用は刊行後5年経過後
刊行後5年以内は,著者版のみ使用可
NII-ELSの画像を使用する際は、次のメタデータを記述してください。
http://scpj.tulips.tsukuba.ac.jp/info/nii.html

SCPJより 一部抜粋

以上より、日本図書館情報学会では、事前に照会を行えば機関リポジトリへの登録が認められていることがわかります。

 

次回記事は実際の手続きについて書きます。

レポートを書くための入門講座

  • はじめに

 ここでいうレポートとは、大学や学校で課題として与えられたテーマについて、学生が作成する文章のことです。実験や社会調査を行うレポートについては「IMRAD」で検索して他のウェブを参照してください。

 非常勤講師をしていると大量のレポートを添削することになります。添削したレポートのなかには、内容がエッセーのようなものや、根拠のない持論を展開するだけのものが散見されます。それでは大学で課題として与えられたレポートとして提出することができるレベルとは言えません。レポートの書き方の本は世間にたくさんありますが*1、本を読まずにネットで済ませたいという人のために、教員の立場からこうしたほうがいいよ、という記事を書きたいと思います。

  • レポートは、なぜ課されるか。

 大学や学校で課されるレポートは、学生が理解したことを教員が確認するためのものです。学生が授業で得た知識を確認するだけであれば一問一答の試験でよく、教科書の内容からの出題で充分といえます。しかし、レポート(もしくは論述式の試験)は、学生が理解したこと、つまり授業で得た知識に基づいて論じることができるかどうかを確認するために課されます。したがって、レポートでは、出題されてから提出するまでの期間を使用して、教科書に加えて文献を参照し自分の理解したことを記述する必要があります。

 

  • レポートはどのように書けばよいのか。

 レポートの内容として、ただ知っていることを羅列しただけでは、一問一答の試験の回答と同じです。また、エッセーのように徒然なるままに書いただけでは知識を体系だって理解しているかどうかの判断ができません。

 レポートでは、論旨に一貫性があり、主旨が明瞭な文章で、文献の引用を適切に行っていることが求められます。

 論旨に一貫性があり、主旨が明瞭な文章とは、論理が通っている文章のことです。ここでは、いわゆる三段論法に代表されるような論理的思考*2にはふれず、レポートの形式について以下のように解説したいと思います。

 レポートの形式としては、
 (1)序論で自分の意見の主張を行い、
 (2)本論で文献を引用しながら自分の意見の裏付けをし、
 (3)結論でまとめます。

 だいたいこの形式をとっていればレポートとしてはぎりぎり及第点です。文献の引用については後述します。レポートの書き方はさまざまありますが、ここではこの形式に従って解説していきます*3。いきなり序論本論結論と言われてもイメージができない、という方はこの記事が「はじめに=序論」「序論本論結論に何を書けばよいのか。/文献の引用を適切にする。=本論」「おわりに=結論」のようになっていることをさらっと確認してみてください。

 

  • 序論、本論、結論に何を書けばよいのか。

 もちろん、序論、本論、結論の形式でないレポートの書き方もありますが、ここでは理解しやすいために取り上げています。また、これまでの国語教育などで起承転結といった文章の形式をならったことのある方もいらっしゃるかと思います。それはここでは一度忘れて、とりあえず序論、本論、結論の三部構成にするんだな、ということだけ頭に置いておいてください。

  • 序論

 自分の意見の主張というのは、一見わかりにくいかもしれませんが、課題として与えられたテーマについて自分なりに考えたことを書きます。たとえば、「図書館の役割とは何か」というテーマを与えられたら、自分の意見として「図書館の役割とは、資料の収集、整理、保存、提供を通じて市民の知る権利を保障することである。」と序論に書きます。ここでお分かりいただけると思いますが、自分なりに考えるためには、テーマについてある程度知っている必要があります*4。上記の例では、図書館法に書かれた図書館が「収集、整理、保存、提供」をする施設であると定められていることを知っており、また図書館が教育基本法で定められている学問の自由と、民主主義社会の基盤である知る権利を支えている歴史を踏まえています*5。テーマについて何も知らない場合には自分なりに考えることができないため、いくつかの文献を参照する必要があります。

  • 本論

 文献を引用しながら自分の意見の裏付けをする、というのは前段落でテーマについて考える際に参照した文献を使います。全てを使う必要はありません。また、自分の意見を裏付けるために新しく文献を探して参照し、引用してもかまいません。参照した文献を使って引用しながら、自分の意見は、他の文献でも言われていることであり、根拠のない言説でないことを証明します。根拠のない言説はただの公衆トイレの落書き以下ですので、根拠を示す必要があります。例文の本論は「図書館法では、図書館について資料の収集、整理、保存が規定されている。また、図書館法の上位法である教育基本法には、学問の自由の尊重が定められている。山田(1)によればこの学問の自由は~~と指摘されており、図書館の役割の一つということができる。また、田中(2)によれば、市民の知る権利の保障は~~と言及されている。したがって、市民の知る権利は、民主主義社会の根幹をなす学問の自由によって支えられており~~といえる。」のように書きます。こうした記述の積み重ねを、課題として与えられたテーマによって量を増やすか減らすか判断し、自分の意見で裏付ける必要のある部分を補ったり、自分の意見に対する批判的な文献を引用して、考察を深めたりします。

  • 結論

 まとめ、というのは序論で行った自分の意見の主張と本論の意見の裏付けを簡潔にまとめて、さらに必要であれば将来の展望や、本論で言及できなかったことなどを書きます。読み手にわかるように、自分で記述したことの要点はどこで、なにを主張したかったのか、序論と本論は一致しているのか、序論で言いたかったことを論証できたかどうかを自分で評価して記述します。本論で書いたことの繰り返しのように感じるかもしれませんが、簡潔にまとめることができるというのは、記述したことについて理解していないとできません。例文の結論は「図書館の役割は、図書館法で定められており、知る権利の保障の一端を担う施設であるといえる。なぜならば、図書館は教育基本法で定められた学問の自由を保障する施設であり、学問の自由は、民主主義社会の根幹をなす市民の知る権利の自由によって支えられているためである。」のように書きます。これはあくまで例なので、必ずこのような文章をかかなければならない、というわけではありません。

 

  • 文献の引用を適切にする。

 前提として、参照して引用した文献は全て引用文献として列挙します。また、引用した文と自分の文章は明確に区分できるよう記述します。引用する文献は必ず自分の意見を裏付ける、もしくは補ったり批判したりするものを用い、論旨と関係のない文献は引用してはいけません。

 具体的には、引用文献の一覧は、引用した順に並べて番号をふり、本文中では引用文献の番号は引用した文の文末や著者名のあとに付します。文章を要約して引用するのか、文章をそのまま引用するのかで記述方法が変わります。

 文章を要約して引用する場合には、要約した文の文末に引用文献の番号を付します。この記事の文章の文末にも、いくつか数字が付されている文章があると思います。いくつかコメントを書くために使用していますが、番号2と3は要約して引用した場合の引用で、ウェブページと電子書籍なのでページ数は記載していません。また、例文の本論では、名前のあとにかっこ付けで数字をふっています。

 文章をそのまま文献から引用する場合には、引用した文を「””(ダブルコーテーション)」などで囲み、引用文献の番号を後の「”」のうしろにつけて、自分の文章とは区別します。引用文献の一覧には、引用した文が書かれているページを必ず書きます。また、文献から引用する量が2行以上になる場合には、引用した文の前後に一行ずつ空行を挿入し、引用した文はインデントを一つ下げて本文中に挿入します。

 おおむねこのように引用すれば適切に引用できているといえます。ただし、大学や教員によって、細かく引用の記述方法が指定されている場合もありますので、その場合には指定に従う必要があります。

 

  • おわりに

  この記事では、レポートの書き方の方法の一つを解説しました。序論本論結論の形式で、上記にしたがって書けば、論旨に一貫性があり、主旨が明瞭な文章で書くことができるはずです。また、文献の引用は方法について詳しく書きました。しかし、そもそも本論で文献をどう引用するかが重要です。その部分については論理的思考、ロジカルシンキングについて書かれた他のウェブや文献を参照してください。

 また、繰り返しになりますが、実験や調査をしている場合にはIMRADを参照してください。また、レポートの書き方としては他の方法もあります。合わない場合には他のウェブや参考文献などを参照してください。より詳しく知りたい場合には以下の参考文献を参照してください。

参考文献としては、
 木下是雄「レポートの組み立て方」筑摩書房

 清水幾太郎 「論文の書き方」岩波新書

があります。

 以上、レポートについての書き方について少しでも悩める学生の役に立ちたいと思い記事を書きました。

*1:amazonの「本」カテゴリを「レポート 書き方」で検索すると282件、「論文 書き方」で検索すると2,078件の検索結果が得られます(2016年10月20日17時時点)

*2:ロジカルシンキング - Wikipedia

*3:木下是雄「レポートの組み立て方」筑摩書房(1994)

*4:自分の意見を書くとなると、「~だと思う。」「~と考える。」等と書く人がいますが、無駄な表現なので「~である。」「~であろう。」「~といえる。」等と言い切ります。

*5:文献に書かれていることを書いたら自分の意見ではないだろう、という指摘があるかもしれない。しかし、まったくオリジナルな意見というのも考えにくい。詳しくは巨人の肩の上 - Wikipediaを参照

図書館見学 目次

見学した図書館の記録をとるつもりができていないので、忘れないよう、目次代わりに訪問した図書館一覧を作成しました。順序はおおよその行政順で、図書館名(訪問年月)のように記述しています。

 2017-05 追記

 東北/北海道

秋田県

山形県

宮城県

福島県

 

関東

栃木県

  • 栃木県立図書館

千葉県

茨城県

神奈川県

東京都

 

信越

長野県

新潟県

 

関西

大阪府

近畿

兵庫県

東海

愛知県

 

中国/四国
(なし)

 

九州/沖縄

長崎県

佐賀県

福岡県

  • 福岡県立図書館(2013/11)

鹿児島県

熊本県

 

番外

 

リンクが有効になっている図書館名については見学記録があります。その他は随時更新予定です。

発表スライドの書式について

 ここでいう発表スライドとは、プロジェクター等でスクリーンに投影するもののことです。スライド作成には、Microsoft Power Point 2010を使用していますので、文字の大きさなどはソフトに準拠しています。
 基本方針としては、学会発表などのフォーマルな場所での発表を想定しており、大きな教室で後ろのほうからも見えるようにします。また、聴衆に理解しやすいように、装飾や色分けは最小限に行います。
自分用メモも兼ねて書きます。

 

発表スライドの書式

【スライドの順番】
・発表の構成(目次)を入れた場合,番号をふって,それをスライドタイトルにする
・IMRAD(Introduction, Methods, Results And Discussion)に沿う
・研究方法(Methods)には目的,対象,方法を必ず入れる


【スライドの文字の大きさ】
・スライドタイトルは32~40ポイント
・見出しは28~32ポイント
・本文は18~28ポイント
・ページ番号は16~20ポイント

 

【スライドの文字の色や書体】
・基本は黒、パワーポイントのデザイン標準色を使わない
・白抜き文字は厳禁
・強調したいところだけ下線、太字や赤字
・書体はゴシック体がよい。メイリオ推奨。
・アニメーションは基本使わず、使用する場合にはページを複製して、次ページに挿入する(スライドを印刷して配布資料にする際のため)

・デザイン等は基本使用しない

 

【スライド中の図表】
・キャプションの文字の大きさは18~20ポイント
・縦軸横軸の単位を入れる
・白黒で印刷してもわかりやすいように色分けする
・調査等した場合には、全て発表するのではなく、結論に結びつくもののみ使用
・図はキャプションを下に,表は上に
・桁数カンマは必ず入れる
・数字は有効数字+一桁で表す
・母数(N)を示す

 

【引用文献】
・自分の考えではない部分には全て引用文献をつける
・引用文献の付け方は ”  ~といわれている(山田, 2015)[1]” のように記述し,一番最後のスライドに引用文献一覧を番号順に載せ,同一の文献を引用した際には"2)前掲1)と同様”のように記述する。

 

【その他】
・文章はできる限り少なくし、発表する際にはスライドの文を読み上げ、その後に詳しい説明をする。
・スライド中の表記ゆれを統一(例:子ども、子どもたち。図書館、公共図書館、公立図書館)
・発表の構成(目次)、今後の予定、引用文献のスライドをいれる。

・できれば完成後はPDFにして、それで発表する(PPTバージョン違いなどによるレイアウト崩れを防ぐため)

・スライドはローカルストレージ(PCのドキュメントフォルダ等),クラウドストレージ(Dropbox等),USBフラッシュメモリの3ヶ所に必ず保存する

 

大学設置基準の改正

日本の大学に図書館が附属/設置されているのは,大学設置基準が主な根拠規定*1になっています。それが平成28年3月31日に改正されました。施行は平成29年4月1日からです。

 

大学設置基準等の一部を改正する省令の公布について(通知):文部科学省

 

大学設置基準のほか,高専や大学院,短大に関しても設置基準が改正されましたが,対象が違うだけで内容はほぼ同じです。大学設置基準の改正内容は以下の通り。

 

全ての大学等に,その職員が大学等の運営に必要な知識・技能を身に付け,能力・資質を向上させるための研修(スタッフ・ディベロップメント。以下「SD」という。)の機会を設けることなどを求めるものです。

(中略)

第1 改正の概要

 1 大学設置基準(昭和31年文部省令第28号)の一部改正

 大学は,当該大学の教育研究活動等の適切かつ効果的な運営を図るため,その職員に必要な知識及び技能を習得させ,並びにその能力及び資質を向上させるための研修(第25条の3に規定するものを除く。)の機会を設けることその他必要な取組を行うものとすること。(第42条の3関係)

 これまで,ファカルティ・ディベロップメント(FD)はよく言われていましたが,職員を対象としたスタッフ・デベロップメントについて規定が設けられたのは画期的といえます。

省令は大臣の発布するものなので,法律や政令よりは強い規定ではありませんが,大学設置基準は大学運営にとって重要な規定でありますので,影響力は大きいのではと思います。

*1:国立大学の場合は「国立学校設置法」など