ALIS定例会特別企画 クラウドファンディング報告・講演会
8月9日(土)にクラウドファンディングの報告会を実施いたします!どうぞよろしくお願い致します!
※タイムテーブル変更しました(2014/07/22)
日時:8月9日(土)14時~16時
場所:筑波大学春日エリアメディアユニオン3階共同会議
https://www.tsukuba.ac.jp/
【タイムテーブル】
13:30〜14:00:受付
14:00〜14:05:冒頭説明
14:05〜14:25: 事件概要と調査報告/赤山みほ
14:25〜14:55:日本最大級の読書SNSの中の人から見た図書館とアンネの日記破損事件/大西隆幸
15:05〜15:35:図書館と資料毀損: 表現の自由の視点から/木川田朱美
15:35〜16:05:アンネの日記破損事件、海外での受け止めかた/アルファブロガーfinalvent
16:05〜16:35:質疑応答
16:35〜17:00:茶話会(フリートーク)
料金:無料
【講師紹介】
・赤山みほ(あかやま みほ)
1984年生まれ。公立図書館の民営化について研究している。公立図書館の非常勤職員等を経て、現在、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程1年。READYFOR?「公立図書館に『アンネの日記』など376冊の本を寄贈したい!」のプロジェクト実行者。
・大西隆幸(おおにし たかゆき)
1979年大阪生まれ。大阪府立高専卒。編集プロダクション勤務を経て、2011年より株式会社paperboy&co.(現
GMOペパボ)に入社、2012年より分社化された株式会社ブクログに所属。ブックレビューコミュニティサイトのブクログでは書籍のプロモーション業務、電子書籍作成販売のパブーではディストリビューション事業の立ち上げや電子書籍の企画を担当。2014年3月より取締役就任。
・木川田朱美(きかわだ あけみ)
1984年生まれ。日本学術振興会
特別研究員(DC2)にて、「現代日本のポルノ規制とその構造:有害図書規制に関する人文社会情報学的検討」のテーマで研究し、有害図書規制を通じて、社会的な議論の争点となるような図書館資料の取り扱いについて研究している。現在、桜の聖母短期大学、助教。
・finalvent(ファイナルベント)
アルファブロガー(2004年アルファブロガー・アワード)。1958年東京生まれ。著書『考える生き方』(プレジデント社)。黎明期1984年からパソコン通信を開始。ブログは2003年から現在まで続けている。
東京国際ブックフェア行ってきました。
とは言っても、つくばで予定があったので、シンポジウムに参加してブックフェア会場には行けませんでした。私が行ったシンポジウムは、書店・出版社・図書館の三者がパネルディスカッションを行うもので、東京国際ブックフェアならではかなと思い参加申込いたしました。
以下、シンポジウムの記録を掲載いたします。
ただし、この記録はredmmが理解できた・聞き取れた範囲のものですので、発言者の本来の意図とは異なっている場合がある点についてご了承いただければと思います。
東京国際ブックフェア2014
図書館・出版シンポジウム「図書館・出版、変わりゆくコミュニティの中で」
パネラー;
古瀬氏(伊万里市民図書館館長)
福嶋氏(ジュンク堂書店難波支店店長)
平尾氏(文藝春秋前社長)
コーディネータ;
齋藤氏(元鳥取県立図書館館長)
あいさつ
持谷氏(みすず書房社長)
・どのような協働を図っていく可能なのかを議論していきたい
・シンポジウムの共同開催も協働の一つと考えていただきたい
・登壇者紹介
パネルディスカッション
古瀬氏
・伊万里市市民図書館の紹介
→市民生活に役に立つ図書館を目指している。最近はICの基板で栄えている。
→昨年は見学が900名。「つながる図書館」の影響ではないか。
→図書館のミッションをはっきり打ち出す。20年前に市民と一緒に図書館整備を進めていった。
→図書館づくりを進める会で、意見を募った。公開講座年間8回。図面を市民に見せながら理解を求めた。
→ひとづくり、まちづくり、市民のための図書館をはっきりさせた。
→「子どもが本を読まない町に未来はない」
→「書斎がほしい」会社を起こした人2名、本を出版した人1名。
→市民へのPRを徹底した。起工式をみんなでお祝いしてぜんざいをふるまった。いまも行っている。
→棟上げした際に市民に見学をしてもらった。平成7年7月7日に開館。これまで市立だったが市民になった。
→平成6年に市民と一緒にアメリカへ視察に行った。図書館友の会をみて「あれをやりたい」となった。いまもその活動が続いている。
→図書館内の施設を使ってバザールやフラダンス等をやっている。企画は市民がしている。
・子どもが本を読まない町に未来はない
→韓国、中国でICTが進んでいるが、読書推進活動も盛んである。
→図書館記念日に子どもたちに自分で貸出体験等をしてもらって、図書館に親しんでもらおうとしている。
→家読。市民手作りのパーティでみんなで交流して楽しんでいる。フォトコンテスト。CD「こころつないで」。
→ビジネス支援も大事だが、基本は子どもたちが本を読むことだと思っている。
→ブックスタートをはじめたが、比較的始めたのは遅い。ボランティア3名に手伝ってもらっている。
→市長が来て家読の先頭に立ってやってもらっている。
→甲子園のパブリックビューイング。
・ビジネス支援
→「未来をつくる図書館」課題解決型の図書館にしたかった。第一回「図書館で実現しましたコンテスト」洞爺湖サミットの筆。
→図書館で特許を4つとった人がいる。
→焼き物だけでなく、エネルギー関連の本も収集していたために特許関連で起業した人が出てきたと思っている。
・企画展示
→月に1回
→古賀幸恵「場としての図書館」の報告書
→貸出されるもんだけでなく、市民の役に立つ本を選書していきたい。
福嶋氏
・自己紹介
→図書館には個人的にお世話になっている。あくまで個人の意見として考えていただきたい。
→図書館と書店は違う。なぜ図書館があるか、知る権利があるからである。なぜ書店があるか、本を売るためである。
→図書館:政治と書店:経済を担っている。
→本が並んでいる風景は似ている。扱っているものは「紙の本」である。
→書店の売上は20年近く右肩下がりである。本を読む人が減ったのかもしれない。今回はそれには触れられないが、ICT技術の発展が原因かもしれない。
→本を読むことは大事だと主張していきたい。なぜ必要か。「言論の自由などない」報道の自由が抑制されている。
→本を読むことで他人の考えを理解するのではなく、自分の考えを理解していく。本を読むことが民主主義を支えていると思う。
→若者が読まないというが、大人も読まないのではないか。上の世代をみて、「本を読まないと」と思うようであった、そうなっていないのではないか。
→上の世代が本を読んでいるさまをみせるのは図書館が最適な場所ではないか。
→図書館と書店で協力していきたい。図書館の本は古い。書店の本は新しい。時間軸の違いがある。
→歴史事件の展示をしたかったが、書店には本がほとんどなかった。図書館がうらやましい。
平尾氏
・福嶋の話をうけて。
→「アンネの日記」の性に関する記述は両親によって削除されていた。いまは削除されていない完全版が出ている。「ひかりほのかに」(削除済み)「アンネの日記」(削除されていない)
→「夜と霧」アウシュビッツの写真がある版、ない版、図書館には全ての版がある。
→図書館は「無料貸本屋」の批判があるが、それはあり方が批判されているのであって、無料であることが批判されているわけではない。
・複本問題
→人気作家の大量購入について、ペンクラブ、日本推理作家協会、貸出猶予の要望をNLAに出した。それが拒否された。
→出版文化の根幹に関わる問題て、出版の文化の根を枯らすことになる。
→文藝出版はごく少数のベストセラーの利益によって、売れない作家の本を出版している。
→芥川賞と直木賞にはコストがかかっている。作家先生に選考を引き受けてもらっている。
→重版の点数は10%程度である。
・文庫
→できれば図書館にいれてもらいたくない。複本問題と同じ。
→単行本全体の利益を支えているのが文庫の利益。
齋藤氏
・鳥取県立図書館について
→2002年に図書館長就任し、3年間ついた。その後はサポートをしている。
→「自己責任社会」自分で判断する情報を提供するのが図書館。
→だれでも情報弱者になりうる。ある日法律問題にぶちあたるかもしれない。そこを支えるのは地方にあっては図書館である。
→地方は高齢化、人口減少だが、図書館はぼーっとしていられない。資料費が切られてしまう。迎え撃つ準備ができているか、お寒い状況である。
→病院内図書室に11時までに注文があれば明日届けられる。そういったことを鳥取県立図書館がしている。
→全点案内の本を購入し、選書の参考のために蔵書している。
→地域の中での団体と情報提供をしていく、図書館がいままで避けてきた情報(ビジネス支援、医療情報)を出すようにしている。
→子どもが本を~があったが、国に未来はないのだと思う。自分の体験を子どもにさせるのが大事である。
→今年から学校支援員を置いた。学校の中の読書活動をサポートしている。
→行政職員への情報活用の研修。司書が中心となって行っている。
→書店と図書館の協働。今井書店の永井さん。地方出版文化を応援している「ブックインとっとり」
→地方では、少し固い本を県立図書館が購入しないと、配本されなくなってしまう。そこを支えている。
ディスカッション
・平尾さんの複本について古瀬さんコメントお願いします。
古瀬
→「誰が本を殺すのか」、図書館は貸出至上主義がながかった。地方では複本はあまりない。都会だけではないか。地方は資料費が潤沢ではない。
→公貸権、ずぼん「図書館はどのような本を所蔵しているか」2003年の調査。図書館はまんべんなく所蔵している。
→図書館がうまくやっていない、反省すべき点である。
・それを受けて平尾さん、どうか。
平尾
→子どもが本を~のくだり。DVは遺伝する。これの逆ではないだろうか。親が読むと子どもが読む。
→子供の頃に絵本を読むとやはり本をよむようになる。小さい頃に読み聞かせが大事。
→「つながる図書館」ちくま新書、本当に行きたくなる。図書館の現在がよくわかる。
古瀬
→文庫の複本について。文庫の文字が大きくなったので、お年寄りが多く読むようになった。
齋藤
→地方はあんまりないということだった。県立は文庫はないので門外漢であるが、新たな読者層を作る可能性もある。
→出版社に対して配慮が必要である。少しは出版社も許してほしい。
→若者は単行本の書架にあまり行かない。核の場所は文庫・新書である。
・こどものアピールという点で、書店ではどうか。
福嶋
→買うのは大人である。街の本屋がなくなったので、本に触れる機会がなくなったのではないか。
→親の価値観と子どもの読みたい本は違う。よく子どもに読ませたい本フェアがあるが、逆に読ませなくないと並べたほうが読むのではないか。
→様々な年代のひとがきて、それをみて子どもが読みたくなるのではないか。コミュニティの中での書店。
・ブックスタート、ブックセカンドなどというが、自治体は頑張っている。
齋藤
→大人が無理に押し付けると読まなくなってしまうのではないか。
福島
→作家に子どもたちと一緒に絵を書いてもらった。それはすごく好評であった。
・お互いの業界について知ってもらうことが大事なのではないか。
齋藤
→協働のイベントパックが出来るのではないか。
本、小物、作家、本についてのエピソードを話してもらう。18歳以下のこどもたちにインパクトがある。
単純なサイン会ではなく、講演会や小物をみてみたい。
平尾
→ビジネスと文化の両立が出版社の至上命題。いまの話は文化に傾いている。無償は難しい。
→本の販売ができればOK。ビジネスが成り立つのであればいける。
齋藤
→書店が入れば販売も可能である。
福嶋
→作家の講演会を図書館にあるホールを貸してくれと言ったら貸してもらえた。200名が集まって行った。
→人を本にひきつける力があると思った。図書館に200名きたが売ったのは50冊、書店では30名でほとんど販売した。
→図書館は借りに行くところ、書店は本を買いに行くところで場所の持っている力があるのだと思った。
齋藤
ノーギャラでなくて良いと思う。図書館ではどうだろう。
古瀬
→みんなが協力していくのは素敵なことである。図書館には予算がつかないが、外郭団体の予算で学校に作家を読んで講演会をやった。すごく好評だった。
→すばらしい、書店と共同していきたい。
齋藤
→文藝だけでなく、健康系でもいけるのではないか。
→いまの話を聞いて出版関係の方、行けると思った、協力してもよいと思った方挙手をお願いします。
→半分くらいはOKのようだ。
→鳥取県立は報道に取り上げてもらうことに力を入れている。出版や書店が図書館について発信してもらうことで底上げはできる。
平野
→橋渡しはできる、作家は協力的である。
齋藤
→学校であれば上級生が本を読む姿をみることができる。スマホが台頭している、本に引戻したい。
→本に引き戻す力は作家からの発信が、影響力は大きいと思う。特に地方では。
最後に
平尾
→キーワードは編集力である。編集力の質が違う。
→「選択の科学」、選択肢が多いと消費者は萎縮してしまう。本の場合も点数が多いとそうなのではないか。とにかく本の洪水である。
→図書館も編集力が必要である。書店も編集力である。平台や棚に並べる本。
→書店によって編集力が違う。出版社の売り出し方も編集力である。
→図書館は無料貸本屋かもしれないが、それは編集力が問われているのではないか。
福嶋
→書店はいわゆる委託配本で売っている。売れなければ返本できるが、図書館はそうはいかない。
→図書館は書店に来てほしい。書店員に聞いてほしい。日常的な交流が遠回りに見えて近道なのではないか。現場レベルから突き上げてほしい。
→本を売る、本を貸すことにこだわりたい。書物は読むにあたいするものであると、自信を持って伝えていきたい。それが最終的な目的であると自覚することが生き延びていくすべである。鈴木邦男「本のレコメンドはいらない。『こんな本ばかり読んでないでこっちもよんでみたら』というのが必要ではないか。」
古瀬
→読まない脳は劣化する。老人施設でテレビが入ったら途端に
→夏目漱石「理想は、見識よりいづる。見識は学問よりいづる。」
齋藤
まとめはしない。
感想:
このテーマを扱うにはもう少し時間がほしかったなと思いました。コーディネータの齋藤氏が図書館の方なので、少し図書館の話が多くなってしまったように感じましたが、最後のイベントをパッケージ化して書店と出版社と連携する、というのは良いアイディアだと思いました。
また、平尾氏の複本についての話の中で、反論として、地方では図書館が購入しなければ配本されなくなってしまう、という主張は初めて聞きました。図書館に購入されることで支えられている雑誌や図書がある、というのは知っていましたが、配本されなくなってしまう、というところまで考えているとは思いませんでした。
クラウドファンディング達成しました!
かねてよりお知らせしておりましたクラウドファンディングのプロジェクトは、
目標金額を9万2千円上回り達成しました!
ありがとうございます!
6月5日だけで48名の方にご支援頂きました。
残り数時間で追い上げることができて、
まだ信じることができませんが、とても嬉しく思っております。
ご支援、広報にご協力いただきましたみなさまのご助力の賜物と思います。
本当にありがとうございます!
公立図書館に『アンネの日記』など376冊の本を寄贈したい!- READYFOR? https://readyfor.jp/projects/ALIS-Anne
最も被害のあった杉並区へ見学会を予定しております。
ご興味のある方はご連絡ください。
アンネ・フランク関連書籍の毀損事件の館別被害冊数まとめ
被害にあった図書館で公式発表がどのようにされているかを調査しました。本調査は、クラウドファンディング公立図書館に『アンネの日記』など376冊の本を寄贈したい!ひとりでも多くの方に広めてください! - READYFOR? https://readyfor.jp/projects/ALIS-Anneの調査の一環です。
※追記
問い合わせたところ、中野区の被害冊数は56冊だそうで、54→56冊に訂正しました。
公開状況
自治体名/被害冊数/公開状況
杉並区/119/館別冊数のみ公開
中野区/56/公開なし
練馬区/44/館別冊数と書籍名公開
新宿区/42/館別冊数と書籍名公開
豊島区/12/館別冊数のみ公開
西東京市/10/館名と書籍名公開
東久留米市/13/館別冊数と書籍名公開
横浜市/2/館別冊数と書籍名公開
各自治体での図書館別の被害状況をまとめました。
杉並区 被害冊数
中央図書館 20
阿佐ヶ谷図書館 7
今川図書館 6
永福図書館 0
柿木図書館 14
高円寺図書館 1
下井草図書館 5
高井戸図書館 4
成田図書館 15
西荻図書館 4
方南図書館 20
南荻窪図書館 23
宮前図書館 0
合計 119
アンネ・フランク関連書籍の引き裂き被害を確認! - 杉並区役所
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/260221honnnokirisaki.pdf
アンネ・フランク・ハウス財団が書籍寄贈 - 杉並区役所
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/library/file/260308annnehurannkuhausuzaidannnokizou.pdf
練馬区 被害冊数
光が丘図書館 7
練馬図書館 7
石神井図書館 2
平和台図書館 8
大泉図書館 2
関町図書館 4
稲荷山図書館 4
小竹図書館 6
南田中図書館 4
合計 44
「アンネの日記」等の破損被害について(2月21日掲出、3月7日内容更新)-練馬区立図書館
新宿区 被害冊数
四谷図書館 14
西落合図書館 9
戸山図書館 19
合計 42
新宿区立図書館でのアンネ・フランク等関連書籍の破損被害について(2014.5.1更新)-新宿区役所
豊島区 被害冊数
中央図書館 2
目白図書館 2
千早図書館 8
合計 12
アンネ・フランク関連図書の毀損被害について-豊島区立図書館
http://www.library.toshima.tokyo.jp/info/20140225.html
西東京市 被害冊数
中央図書館 公開なし
柳沢図書館 公開なし
ひばりヶ丘図書館 公開なし
合計 10
アンネ・フランク関連書籍の破損被害について-西東京市立図書館
https://www.library.city.nishitokyo.lg.jp/contents?5&pid=293
東久留米市 被害冊数
中央図書館 7
滝山図書館 6
合計 13
『アンネの日記』関連図書の毀損被害一覧 -東久留米市立図書館
https://www.lib.city.higashikurume.lg.jp/files/attach/files153_1.pdf
横浜市 被害冊数
中央図書館 1
神奈川図書館 1
合計 2
「アンネの日記」関連図書の破損被害状況について
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201402/20140225-022-18475.html
次回は被害にあった書籍についてまとめます。
アンネ・フランク関連書籍の毀損事件の被害状況まとめ
先般、『アンネの日記』をはじめとしたアンネフランクに関する書籍が、都内の公立図書館で毀損される事件が発生致しました。今回の事件について、ニュースサイトで報道された被害状況を時系列でまとめました。
2013年2月某日 豊島区で被害を確認
5月某日 豊島区で被害を確認、警察へ被害届
2014年1月下旬 池袋ジュンク堂で被害を確認、また豊島区で再び被害を確認、警察へ被害届
2014年2月20日 杉並区、中野区、練馬区、新宿区、豊島区、西東京市、東久留米市で被害を確認(報道)
2014年2月21日 池袋ジュンク堂で再び被害を確認、被害届へ
2014年2月24日 都内7自治体、306冊の被害を確認
2014年2月25日 横浜市で被害を確認
2014年2月27日 埼玉県内では被害なし
報道と被害の発見の時期は異なるので、一部不明確です。間違い等ありましたらご指摘いただければ幸いです。
以下、参照したニュースサイト記事です。
「アンネの日記」 都内の公立図書館で250冊以上が破られる被害 http://huff.to/1fiOYOs
豊島区立図書館では、2013年2月と5月の2回にわたり、区内の図書館で合計8冊が被害にあった。やはり、何十ページにわたって下半分が破られるなど、貸出できない状態という。豊島区立図書館では直後に警察へ被害届を出したが、今年1月にも再び、5冊の被害があったことが判明。再度、警察に届け出るなど警戒を強めている。
「アンネの日記」が大量に引き裂かれる 杉並、中野、練馬、新宿など都内の図書館で250冊以上:J-CASTニュース http://www.j-cast.com/2014/02/20197314.html
東京23区の特別区図書館長会が各館に情報提供したメールなどによると、こうしたアンネ関連図書の被害が少なくとも、杉並区で113冊、中野区で46冊、練馬区で41冊、新宿区で39冊、豊島区で5冊、それぞれ見つかった。このほか、多摩地区の東京都市町村立図書館長協議会などによると、西東京市で10冊前後、東久留米市でも数冊が切り裂かれていた。合計すると、少なくとも250冊は被害に遭っていたことになる。
アンネの日記、破損相次ぐ 都内図書館で200冊超 - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140220/crm14022022010012-n1.htm
中野区立中央図書館によると、同書が破られているのが見つかり、警視庁中野署に被害届を提出。同署によると、2月上旬に被害届を受理した。被害に遭った本は、手で一気に破ったような跡があったという。
「アンネの日記」破損被害相次ぐ 都内各地の公立図書館 - 朝日新聞デジタル http://t.asahi.com/e1dk
練馬区では1月下旬、区立南田中図書館で来館者が気づき職員に伝えた。区内9館で計41冊が破られ、十数ページが引きちぎられたものもあり、警視庁に被害届を出した。貸し出しや返却時に本の状態を確認しており、館内で破られた可能性があるという。
「アンネの日記」破られる被害相次ぐ http://www.nhk.or.jp/kabun-blog/700/181451.html
NHKが都内の自治体に取材したところ、被害は合わせて7つの区と市の36の公立図書館で、少なくとも282冊に上っています。
最も多かったのは杉並区の11の図書館で119冊、次いで、中野区の5つの図書館で54冊、練馬区の9つの図書館で41冊、新宿区の3つの図書館で39冊、豊島区の3つの図書館で12冊、西東京市の3つの図書館で10冊、東久留米市の2つの図書館で7冊です。
「アンネの日記」破損事件 警視庁が捜査本部を設置 http://huff.to/1fwln4l
「アンネの日記」関連図書の破損被害状況について/横浜市・記者発表資料
http://www.city.yokohama.jp/ne/news/press/201402/20140225-022-18475.html
2月22日(土)に、中央図書館所蔵の「アンネ・フランクの生涯」の一部が破り取られているのを、書架整理中に発見しました。
また、2月25日(火)には、神奈川図書館所蔵の「アンネの日記」に破り取られたページがあるのを発見しました。
大量破損の「アンネの日記」 県内では被害なし(埼玉新聞) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140227-00010003-saitama-l11
県教育局によると、26日現在、県立図書館(浦和、久喜、熊谷)で所蔵している「アンネの日記」(関連資料など含む)について調べたところ、被害を受けていないことが分かった。
市町村立図書館(59市町村)については貸し出し中のものを除き、被害を受けていないことが確認できた
【アンネの日記被害】池袋の大手書店でも2冊破られる ジュンク堂本店 - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140227/crm14022719270018-n1.htm
大手書店チェーン「ジュンク堂書店」の池袋本店(豊島区南池袋)でも「アンネの日記」2冊がそれぞれ約70ページにわたって破られていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。
参考(寄贈状況)
アンネ財団が関連書籍3400冊を贈呈 ~杉並区長、会見で差別落書きにも言及「放置しない」 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/128438
中央図書館にアンネの日記など100冊以上届く 寄贈?“タイガーマスク”? - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140226/crm14022608580003-n1.htm
アンネの日記破損「非常に驚いた」 駐日イスラエル大使 - 朝日新聞デジタル http://t.asahi.com/e3kg
公立図書館に『アンネの日記』など376冊の本を寄贈したい!
アンネ・フランク関連書籍の毀損事件
『アンネの日記』をはじめとしたアンネフランクに関する書籍が、都内の公立図書館にて多数毀損される事件が発生致しました。アンネフランクに関する資料は、ホロコーストをはじめとした人種差別、人権に係る貴重な資料であり、これら資料の毀損は、人権に係る体系的な資料に接する機会を失い、市民の知る権利を侵害しているとも言えます。『アンネの日記』は、青春期の葛藤を描いたもので青少年にとっては身近なものでありながら、第二次世界大戦のナチス・ドイツによるユダヤ人差別を扱った作品であり、差別される側からみた人種差別を学ぶことのできる、世界的にも貴重な書籍であると言えます。今回の事件で大変な憤りを感じ、図書館関係者として何かできないかと考え、ALISでこのようなプロジェクトを立ち上げました。
READYFOR?「公立図書館に『アンネの日記』など376冊の本を寄贈したい!」
https://readyfor.jp/projects/ALIS-Anne
関わり方は様々あると思いますが、もしご賛同いただけましたら
ご協力いただければ幸いです。
また、
ポスターを作成いたしましたので、ご所属の機関やご友人等に
本プロジェクトについて宣伝いただければと思います。
(PDFのダウンロードURL)
https://dl.dropboxusercontent.com/u/54705874/ALISannne3.pdf
なにかご意見等ありましたらご連絡ください。
図書館見学 せんだいメディアテーク
(せんだいメディアテーク 〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2−1)
昨年の8月に見学しました。
場所は仙台駅から地下鉄で勾当台公園駅まで行き、青山表参道のような並木道を歩いて行くとガラス張りの大きな建物が見えます。周辺は比較的高い建物が多いので、すぐには見つけにくいのですが、目の前に来ればわかります。
上記の写真を見ていただければわかりますが、1階の入り口はエントランスになっており、2階から4階が図書館に相当する施設です。
1階にあるカウンターで写真撮影の許可をいただき、専用の用紙に記入をして撮影許可を得たことがわかるシールを胸のあたりに貼りました*1。
私がどうやってせんだいメディアテークを知ったか、というと『3がつ11にちをわすれないためにセンター』 http://recorder311.smt.jp/がきっかけでした。このインタビュー映像や東日本大震災の展示がどのように行われているのか、実際にみてみたいと思い来館しました。
図書館建築としても注目されており、この建物は伊東豊雄氏が設計した、柱のない*23階以上の建物として有名です。柱がないために耐震性に疑問が持たれていたようですが、東日本大震災当時、ガラスは割れたもののこの建物は無事だったそうです*3。
2階から4階が図書館のため、エレベータで行くと目の前の奥に貸出返却カウンターがあります*4。
2階の窓際には震災当時から現在に至るまでの写真がパネルで展示されており、復興の様子がよくわかりました。わたしは、その展示が大げさでもなく控えめでもないもののように思えて、なにか胸に迫るものがありました。
7階のスタジオでは講座が行われており、間仕切りがないので隣が何をしているのかよくわかるようになっておりました。
6階のギャラリーでも生花と絵画の展示がされており、市民の発表の場になっているようでした。
なかでも印象に残ったのは3.4階の図書館部分のあたたかな雰囲気と、2階のメディアコーナーのよく利用されている様子でした。仙台駅の近くということもあるためか、観光や郷土資料がエレベータからカウンターまでのあいだの、わかりやすい場所に配置されておりました。
平日の昼間にもかかわらず利用者がたくさんおり、かなり市民の方に利用されているのだなと思いました。ぜひともまた見学させていただきたいです。
*1:ウェブサイトを確認したら見学には申込が必要なようで、事前に申し込めばガイドを頼めるようです。せんだいメディアテーク|ご来館される方へ(一番下) http://www.smt.jp/info/access/
*2:チューブ状の支柱代わりのものがある
*3:せんだいメディアテーク|建築の特徴 http://www.smt.jp/info/about/character/